2020年6月11日木曜日

旧版との違いについて

はじめに

「ラズパイ4対応 カラー図解 最新 Raspberry Piで学ぶ電子工作」は旧版である「 カラー図解 最新 Raspberry Piで学ぶ電子工作」の改訂版です。

旧版とどのような違いがあるのか、本ページでまとめます。

旧版との違い


全体に関して

全体的には最新のハードウェアと OS に対応したことが大きな変更点です。
  • Raspberry Pi 4 対応
  • 最新の OS (2020年5月リリースのRaspberry Pi OS) への対応

2章:インストール法

旧版では、OS のインストールに NOOBS というパッケージを用いた方法を解説しましたが、新版では 2020年2月に新たに公開された Raspberry Pi Imager というソフトウェアによるインストール法を解説しています。

NOOBS ではインストール作業が Raspberry Pi 上で行われたのですが、Raspberry Pi Imager では、皆さんが普段お使いの Windows か macOS でインストールが行われます。そのため、インストールの難易度が少し下がることが期待されます。

4章:用いる開発環境

旧版では IDLE という開発環境を紹介しましたが、新版では Thonny という開発環境を用いるよう変更しています。それに伴い、推奨する Python のバージョンは Python2 から Python3 となりました。ただし、旧版からどちらのバージョンの Python でも動作するように記述されていました。

5章:タクトスイッチで用いる GPIO

旧版では、タクトスイッチで用いる GPIO が以下のように章ごとに異なっていました。
  • 5章:GPIO 24
  • 10章 : GPIO 17
新版ではこれを以下のように統一しました。サンプルプログラムもそれに伴って変更されていますので、旧版用のプログラムを新版用に用いることのないようにしてください。
  • 5章、10章:GPIO 27
また、タクトスイッチをカメラシャッターにすサンプルプログラム 05-04-sw-camera.py では、よりカメラに似た挙動となるよう、実行中にプレビュー画面を表示するようにしました。
さらに、タクトスイッチで音声ファイルを再生するサンプルプログラム 05-05-sw-mp3.py では、音声再生用プログラムとして mpg321 から mplayer に変更しました。これによりプチプチいっていたノイズが消えます。

7章:小型LCD

I2C 接続する小型 LCD を「Raspberry Pi キャラクタ液晶ディスプレイモジュール完成品」に変更しました。

8章:DCモーター用のモータードライバ

旧版で用いたモータードライバ TA7291P は入手困難になりましたので、代替品として「DRV8835使用ステッピング&DCモータドライバモジュール」を用いるように回路を変更しました。このモータードライバを「電池ボックス 単3×3本 リード線・スイッチ付」により乾電池3本で用います。

8章:ハードウェアPWM信号を出力する方法

旧版ではサーボモーターを制御するためのハードウェアPWM信号の出力に WiringPi-Python を用いましたが、新版では pigpio というライブラリを用いるよう変更しました。

旧版用のパーツセットを購入してしまった場合

本書の旧版用のパーツセットを購入してしまった場合、モータードライバ TA7291P が同梱されています。手元にこのモータードライバしかない場合、以下に示す回路の配線図を代替として用いてください。

図8-11 を TA7291P で実現する方法


図9-12 を TA7291P で実現する方法


図10-4 を TA7291P で実現する方法


図10-6 を TA7291P で実現する方法


図10-13(応用PDF内) を TA7291P で実現する方法


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