はじめに
「ラズパイ4対応 カラー図解 最新 Raspberry Piで学ぶ電子工作」は旧版である「 カラー図解 最新 Raspberry Piで学ぶ電子工作」の改訂版です。旧版とどのような違いがあるのか、本ページでまとめます。
旧版との違い
全体に関して
全体的には最新のハードウェアと OS に対応したことが大きな変更点です。- Raspberry Pi 4 対応
- 最新の OS (2020年5月リリースのRaspberry Pi OS) への対応
2章:インストール法
旧版では、OS のインストールに NOOBS というパッケージを用いた方法を解説しましたが、新版では 2020年2月に新たに公開された Raspberry Pi Imager というソフトウェアによるインストール法を解説しています。NOOBS ではインストール作業が Raspberry Pi 上で行われたのですが、Raspberry Pi Imager では、皆さんが普段お使いの Windows か macOS でインストールが行われます。そのため、インストールの難易度が少し下がることが期待されます。
4章:用いる開発環境
旧版では IDLE という開発環境を紹介しましたが、新版では Thonny という開発環境を用いるよう変更しています。それに伴い、推奨する Python のバージョンは Python2 から Python3 となりました。ただし、旧版からどちらのバージョンの Python でも動作するように記述されていました。5章:タクトスイッチで用いる GPIO
旧版では、タクトスイッチで用いる GPIO が以下のように章ごとに異なっていました。- 5章:GPIO 24
- 10章 : GPIO 17
- 5章、10章:GPIO 27
さらに、タクトスイッチで音声ファイルを再生するサンプルプログラム 05-05-sw-mp3.py では、音声再生用プログラムとして mpg321 から mplayer に変更しました。これによりプチプチいっていたノイズが消えます。
7章:小型LCD
I2C 接続する小型 LCD を「Raspberry Pi キャラクタ液晶ディスプレイモジュール完成品」に変更しました。8章:DCモーター用のモータードライバ
旧版で用いたモータードライバ TA7291P は入手困難になりましたので、代替品として「DRV8835使用ステッピング&DCモータドライバモジュール」を用いるように回路を変更しました。このモータードライバを「電池ボックス 単3×3本 リード線・スイッチ付」により乾電池3本で用います。8章:ハードウェアPWM信号を出力する方法
旧版ではサーボモーターを制御するためのハードウェアPWM信号の出力に WiringPi-Python を用いましたが、新版では pigpio というライブラリを用いるよう変更しました。旧版用のパーツセットを購入してしまった場合
本書の旧版用のパーツセットを購入してしまった場合、モータードライバ TA7291P が同梱されています。手元にこのモータードライバしかない場合、以下に示す回路の配線図を代替として用いてください。
図8-11 を TA7291P で実現する方法
図9-12 を TA7291P で実現する方法
図10-4 を TA7291P で実現する方法
図10-6 を TA7291P で実現する方法
図10-13(応用PDF内) を TA7291P で実現する方法
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